君がいた幕末で


「どこにも行かねぇよ」

その言葉に。

私は安心した。

ぎゅっと袖を握る。

そして。

そのまま眠りに落ちる。

静かな寝息が聞こえた。

部屋の中に沈黙が落ちる。

しばらくして。

稔麿が小さく笑った。

「甘えん坊だな」

玄瑞も否定しない。

晋作は眠るれなを見る。

そして。

そっと髪を撫でた。

「……ガキだな」

そう呟いた声は。

どこまでも優しかった。