君がいた幕末で


私は半分眠っていた。

夢と現実の境目。

誰かが頭を撫でる。

優しい手だった。

「大丈夫だ」

低い声。

晋作だった。

私は安心する。

そして。

無意識に袖を掴んだ。

「帰らないで」

小さな声だった。