君がいた幕末で


「でもな」

晋作が空を見上げる。

「帰れる日が来るまで」

「ここにいればいい」

私は晋作を見る。

晋作は笑った。

いつもの。

少し意地悪な笑顔だった。

だけど。

その笑顔が。

今はとても温かかった。

私は団子を一口食べる。

甘かった。

少しだけ。

帰りたい気持ちが軽くなった気がした。