君がいた幕末で


「晋作!」

私は駆け寄る。

少し期待しながら聞いた。

「どうだった?」

すると。

晋作は肩を竦めた。

「まあまあだな」

「えぇ!?」

稔麿が笑う。

「悪くなかった」

「悪くなかったってなに!」

私は抗議した。

最後に玄瑞を見る。

玄瑞は平然と言う。

「うるさかった」

「嘘だ!」

私は叫ぶ。

その瞬間。

三人とも笑った。

私は気付いていなかった。

その笑顔の裏で。

三人とも同じことを思っていた。

――本当に綺麗な歌だったな。

と。