君がいた幕末で


私は小さく息を吸った。

そして。

歌い始める。

優しく。

ゆっくりと。

風に乗るように。

町の中へ歌声が広がっていく。

最初は子ども達だけだった。

だけど。

少しずつ人が集まり始める。

私は気付かない。

ただ。

大好きな歌を歌っていた。