幼馴染に彼女ができたとき、私は貴方が好きだと気づいた。

数日後。 昼休み。
陽菜はいつもの屋上へ向かった。
幼馴染になってからずっと。 昼休みは湊と過ごす場所だった。 だけど。
「湊ー!」
先に聞こえたのは美羽の声。 振り返った湊が笑う。
陽菜の知らない顔で。 楽しそうに。 幸せそうに。
二人が並ぶ姿を見た瞬間。 陽菜は階段を下りた。
誰にも見つからないように。 胸が少し痛かった。
理由は分からない。
幼馴染なんだから。
彼女がいるんだから。
当たり前なのに。
その日の昼食は、やけに味がしなかった。