幼馴染に彼女ができたとき、私は貴方が好きだと気づいた。

私は走って走って走って、花火が良く見える場所に着いた。
でも……、混みすぎていて誰がいるかよく分からない。
暗すぎるのもあると思うけど……。
ヒュー―――!! 
花火があがり始めたその時。
「ねぇ、湊……」
湊……?
私は周りを見渡した。
目でちゃんと見た。
そして……見えた。
右斜め前に湊と美羽がいた。
「私……湊が好き……」
ドン!!
花火が打ち上げられたのと同時に、美羽は湊にキスをした。
暗くても分かった。暗すぎていても分かった。
キスをしたのだと……。
私にはもう、花火の音何て聞こえていなかった。
ただただ、頭が真っ白になって……。
ここから逃げたいって思った。
ただ、逃げ出したいって。
気付いていたら、私はその場から逃げ出していた。
でも、暗いからなのか人にぶつかってしまった……。
「ご、ごめんなさい……。本当にすみません……」
「いえ……大丈夫です。俺の方こそ、すみません……」
「……ひ、……な……?」
え……?
後ろから私が大好きな人の声がした。
私は湊に合わせる顔が無くてそのまま走った。
「え……、ま、待って! 陽菜、待って!」
……何で、追いかけてくるの?
美羽とキス……、してたくせに。
私って言う彼女がいるのにキスしてさ!
どうしたらいいのか、もう……わかんないよ……。
「おい! 待てって! 陽菜!」
捕まってしまった。
私の手首を湊がつかんだ。
……好きな人の声、好きな人の手。
全部全部が好きなのに……。
「こっち、向けよ! ひ」
「別かれよ! 私たち」
湊が私の名前を呼ぶ前に私はそう……言っていた。
何で言ったのか分からない。
でも、耐えられなかったのかもしれない……。
「な、何で……? ちょっと、話したい。人がいないところに行こ……」
「やだ……。もう、行かない!!!! 湊と何て喋りた」
「喋りたくない」って言おうとしたその時、私は湊にキスをされたいた。