幼馴染に彼女ができたとき、私は貴方が好きだと気づいた。

【side美羽】

「付き合ったんでしょ⁉ おめでとう‼」
教室でいつものように陽菜ちゃんとお喋りをしている。
「……うん。その、美羽ちゃん……」
「もー!! 気まずくなりたくないの!! 私は二人が幸せだったら何でもいいの! もともと、湊なんて好きじゃないから!!!」
「……え? あ、そうなの?」
「うん! 好きなフリしてただけ!! 一ミリも好きじゃない!」
「……じゃあ、安心していい……の?」
「うん! 安心して! 絶対に好きじゃないから! 好きにならないし!!!」
「うん。分かった。ありがとう! 美羽!」
「……え! 美羽?」
「うん。美羽。ダメ? 私たち親友になりたいな……なんて!」
「いいよ! 親友になろう!」
「いいの? 本当に?」
「いいよ!」
「ありがとう……」



湊くんを好きじゃないなんて……嘘だ……。
私はずっとずっと好きだった。
誰よりも好きだった。
今でも好きで、大好きで。
やっと手に入れたのに、何で手放しちゃったんだろう……。
私、バカだな……。
湊くんに呼び出されて嬉しいって思ったら、彼女のフリしてって言われて。
好きな人を嫉妬させたい……そんなこと言われたらもう、入る隙間なんてないじゃんって嫌でも気づいてしまうよ……。
何で、私……。
彼女のフリでもいいから、湊くんの隣に居たかった……。
私、もう、我慢ができないよ……。
我慢しなきゃって思ってんのに、我慢できない……。
許してね? 陽菜ちゃん……。
陽菜ちゃんが、安心してるうちに奪うから。
湊くんを好きにさせるから。
見ててね? 陽菜……ちゃん?