姫、拾っただけなのに最強(最凶)総長様にただただ溺愛されてます。

*  *  *



「い゙っ……!」


「あ、ごめん…」


消毒をしたのが痛かったのだろうか、青年が気の毒に、唸り声を上げた。


咄嗟(とっさ)に謝ると、青年は軽く首を横に振った。



* * *



風呂には単独で入ってもらい、食事もさっさと終わらせた。


もう、寝る時間になってしまったのだが、1つ問題がある。


家は親がいないため、ベッドがわたしの分、1つだけしかないのだ。


さぁ、あの青年はどこで寝るのでしょうか?


………怪我人を床で寝させるなんて、絶対だめだよね…


「おい」


「ひゃっ…!?」


随分元気を取り戻した青年が、わたしの背中をツンっと突いた。


くすぐったくて、声が我慢できない。


「っ…………眠い」


また顔を赤くさせて、少し沈黙したあと、そう言った青年。


やっぱりね、ですよね、どうしたらいいの……


「お前のベッド柔らかいから、そこで寝る」


「あ、分かった…じゃあわたしは床で寝るね」


「は……?」


「へ……っ」