姫、拾っただけなのに最強(最凶)総長様にただただ溺愛されてます。

「君、着いたよ。………あ、ごめん…せ、狭い部屋だけど、我慢してね」


うぅ、何を話せばいいのか分からないよぉ……


自分の部屋に足を踏み入れると、ギシギシギシイイッと、床が(きし)んだ。


わたしにとって、これは普通のこと。


だけど、青年は驚いたような顔をしている。


そりゃあ、普通の家じゃ床は軋まないよね……


青年にベッドの上に座ってもらい、包帯などの入った救急箱を取りに行こうとしゃがんでいた体勢を変えたとき……


「ま…て……っ、どこ、い………く」


青年の、かすれるような弱い声。


その奥には、力強さが残っている。


「だって、救急箱取りに行かないと、君の手当できないよ…?」


そう言って、青年を首を傾げながら見つめれば。


「…………っ」


なぜだか、顔が若干赤い?


? ? ?


「……こい」


「え?」


「取って…こい」


「ふふっ、うん。分かった」