仕事中、頬杖をついて唇を噛む大槻くんの横顔は、軽く歪んだ唇が気だるげで色っぽすぎると、女性社員たちの間で話題になっていた。
だけど彼の唇の美しさをいつも密かに楽しんでいる私は、その癖のせいで完璧なバランスが崩れてしまうんじゃないかと、見るたびにハラハラしてしまうのだ。
「気になるほどじゃないけど……。できれば、やめたほうがいいかなって」
綺麗な唇だから、傷つけてほしくない。
そう思いながら言うと、大槻くんがこちらに顔を近づけた。
「じゃあ、野本さん協力してくださいよ」
「協力?」
「そう。この癖が治るように」
「それはいいけど……」
いったいなにをすればいいんだろう。
私が目を瞬かせると、ふっと影が落ちた。不思議に思い視線を上げる。大槻くんが間近で私を見下ろしていた。
こんな至近距離で、彼の唇を見たのは初めてだ……。
思わず見とれていると、唇に柔らかいものが触れた。
一瞬触れるだけのキスに、驚いて目を見開く。
フリーズした私を見て、まつげが触れそうなほど近くで、大槻くんが笑った。
「な、なにして……っ」
「だから、協力」
大槻くんはそう言って、かすかに顔を傾ける。そして、もう一度唇が触れた。
いつもこっそり盗み見て楽しんでいた美しい唇と、キスをしている。想像もしなかった展開に、頭が真っ白になる。
だけど彼の唇の美しさをいつも密かに楽しんでいる私は、その癖のせいで完璧なバランスが崩れてしまうんじゃないかと、見るたびにハラハラしてしまうのだ。
「気になるほどじゃないけど……。できれば、やめたほうがいいかなって」
綺麗な唇だから、傷つけてほしくない。
そう思いながら言うと、大槻くんがこちらに顔を近づけた。
「じゃあ、野本さん協力してくださいよ」
「協力?」
「そう。この癖が治るように」
「それはいいけど……」
いったいなにをすればいいんだろう。
私が目を瞬かせると、ふっと影が落ちた。不思議に思い視線を上げる。大槻くんが間近で私を見下ろしていた。
こんな至近距離で、彼の唇を見たのは初めてだ……。
思わず見とれていると、唇に柔らかいものが触れた。
一瞬触れるだけのキスに、驚いて目を見開く。
フリーズした私を見て、まつげが触れそうなほど近くで、大槻くんが笑った。
「な、なにして……っ」
「だから、協力」
大槻くんはそう言って、かすかに顔を傾ける。そして、もう一度唇が触れた。
いつもこっそり盗み見て楽しんでいた美しい唇と、キスをしている。想像もしなかった展開に、頭が真っ白になる。



