君が照らす人生は、いつだって温かい






「で、本題」



先輩は、急に表情を切り替えた。



「本題?」



「うん」



松葉杖のグリップを指でくるくる回しながら、
少しだけ息を吸う。



「その……」



いつもの、何か言い出す前の間。



「俺とバンド組まない?」



「…………え?」



頭の中の言葉が、一瞬全部消えた。



「今、なんて」



「バンド。組まない?」



聞き間違いじゃなかった。



「先輩が、バンドを?」



「そう。俺がギター」



あっさりと言う。



「で、山谷さんがボーカル」



「ボ、ボーカル……」



その単語だけで、
心臓が忙しく動き出す。