君が照らす人生は、いつだって温かい




文化祭前日。

学校は、いつもと違う熱気に包まれていた。

廊下には、模造紙とガムテープと、
どこのクラスかよく分からないBGM。



体育館では、
ステージのリハーサル中らしく、
バンドの音が遠くから聞こえてくる。



「うちよりうまい?」



「うまいところもあるし、そうでもないところもある」



春日井先輩が、客観的な評価を下す。



「でも、〝自分たちの曲〟持ってるの、あんまりいないっぽい」



「じゃあ、〝オリジナルあるバンド〟枠で勝てる」


瑠奈が、妙な勝負心を燃やしている。



「勝ち負けじゃないけど、ちょっとは目立ちたいよね」



美由紀さんが、
ドラムスティックをくるくる回す。



「明日、頑張ろうね」



誰ともなく言ったその一言に、
全員でうなずいた。