君が照らす人生は、いつだって温かい




翌日。

放課後の音楽室は、
いつも以上ににぎやかだった。



「はい、注目ー!」



美由紀さんが、スマホを掲げる。



「昨日のライブ、録音したやつ、今からみんなで聴きます」



「やめてくださいって言ってませんでした?」



瑠奈が、ベースを抱えたまま青ざめる。



「自分のミスを直視してこその成長です」



「スパルタだ……」



春日井先輩も、
ギターを抱えながら微妙な顔をしている。



「俺の〝あっ〟も入ってる?」



「ばっちり高音質で」



「消去ボタンないの?」



「ありません」



容赦がない。



「じゃ、いきまーす」



再生ボタンが押される。

スピーカーから、
ライブハウスのざわざわした空気が流れ込んでくる。

ドラムのカウント。

ギターのイントロ。

一曲目のカバー。



「あ、ここ、すでにコード違う」



瑠奈が、春日井先輩の肩をつつく。



「分かってる……」

 
「でも、意外とお客さんノッてくれてるね」



客席の歓声や手拍子も、ちゃんと入っている。



「問題はこっから」