「条件付きで、認める」
「条件?」
「一つ目」
指を一本立てる。
「学校のテスト、赤点を一つでも取ったら、その期間中のライブハウスは禁止。文化祭のステージも、補講優先」
厳しい。
でも、分かりやすい。
「二つ目」
指が二本になる。
「ライブハウスや夜のイベントに出るときは、必ず事前に日程と場所、帰宅予定時間を教えること。私が〝今回は心配〟って言ったら、そのときは諦める覚悟を持つこと」
「……はい」
「三つ目」
「まだあるんだ」
「一番大事」
義母は、少しだけ表情をやわらげる。
「〝途中でやめるかもしれない自分〟を、最初から責めないこと」
その言葉が、一番刺さった。


