取り残されたのは、 ギターケースを背負った春日井先輩と、 ボーカル用マイクを入れたトートバッグを持った私。 「……帰ろっか」 「はい」 駅に向かって歩き出す。 さっきまで足がガクガクだったのに、 今は逆に地面を踏む感覚がやけに鮮明だった。