君が照らす人生は、いつだって温かい




ステージ袖に戻ると、
全員、同時に崩れ落ちた。



「ひゃー……」



瑠奈が、その場に座り込む。



「ベース、途中でシールド踏みそうになって死ぬかと思った」



「私はスティック飛びそうになって、握力でねじ伏せた」



美由紀さんが、
スティックをくるくる回して見せる。



「俺のソロ、今世で一番下手だったわ」



春日井先輩が、ギターを肩から外しながら言う。



「でも、一番楽しかった」



その顔は、
バスケの試合でシュート決めた直後と同じ顔だった。



「山谷さんは?」



「……怖かったです」



正直に言う。



「でも、もっと怖くなってもいいなって思えました」



「それ、ドM宣言?」



「違います」



でも、
『怖くても続けたい』って思ったのは、
本当だ。



さっき歌った言葉が、まだ胸の奥で鳴っている。



「〝今日まで生きてきたんだよ〟ってタイトル、やっぱり最高だね」



瑠奈が、ペットボトルの水を飲みながら言う。



「なんか、勝手に自分の背中を押してくれてる」



「それ、作戦勝ちってこと?」



「うん。悔しいけど」



悔しそうな顔をしながら、
ちょっと誇らしそうにも見えた。