どちらの正義が正しいか? ~『“元”連立コンビ』は学園の平和をまもりたい~



「先輩たち、そこまでです! 学園内での異能力の私闘は、禁止されているはずですよ」
「ああ? 誰だよお前」
「おれは風紀委員会所属の一年生、朝倉蓮です」
「チッ、何だよ。風紀委員会の犬か」

ぴんぴんしている金髪の先輩は、おれが風紀委員会だと分かるとあからさまに眉をひそめた。

先輩の胸ポケットを見れば――青色のエンブレムがつけられている。
ということは、この先輩は“生徒会側の人間”ということだ。

「おら、さっさとかかってこいよ」
「おれは、あなたと喧嘩をするためにきたわけじゃありません」
「こないなら、こっちから行かせてもらうぜ?」

だめだ、この先輩、話が通じないみたいだ。

おれは戦う気はないっていっているのに、先輩は自身の片手を空中で振りかぶってみせた。
すると先輩の手が、するどい鎌のような形に変化する。

――どうやら、この先輩の異能力は、自分の手を鎌のように変えることができるみたいだ。

あの手に触れられたら、大抵のものはスパッと切れてしまうだろう。