おれ、朝倉蓮。
蒼赤学園中等部に通う一年生。
蒼赤学園は、初等部から高等部まである大きな学園だ。
そしてここは、異能力を発現した少年少女が、強制的に通うことになる学園なんだ。
子どものうちは異能力をうまく使いこなせないことが多いから、この学園で異能力の正しい使い方を学ぶことになっているんだよな。
「それじゃあ蓮は、校舎裏の見回りをたのんだぞ」
「りょうかいです!」
一日の授業が終わった放課後。
三年生の石井先輩にいわれて、おれは一人で校舎裏へと向かう。
この学園で、おれは風紀委員会に入っている。
風紀委員会は、学園の治安を守ることが仕事だ。
学園内で異能力を勝手につかって、悪さをする生徒もいるんだ。
だから、毎日の見回りは欠かせない業務のひとつになっている。
校舎裏の見回りをしていれば、胸元につけている赤色の勲章から声がきこえてくる。
この勲章は風紀委員会に入っているって印で、トランシーバーのような機能もついているんだ。



