「真央……これって、そーいうこと?」
「どうですかね。でもなんにせよ、僕たちは進むしかないんですよ」
真央がそう言って、すっと立ち上がった。
そして、あたしの目の前に手を差し出した。
「立てますか?」
「……うん」
真央の大きな手のひらに、そっと手を重ねた。
真央の手に力がこもる。
そのままぐっと引き上げられて、あたしの足はようやく地面を踏みしめた。
もう片方の手で、スカートについた土をパンパンとはたく。
……よし。
「……真央、行こう」
真央は何も言わずに、小さく口角を引き上げた。
あたしの手を握る真央の手は、少し汗ばんでいて、ひんやりと冷たかった。
それは、あたしがずっと知っている、真央の手だった。


