私だけの盾~冷徹上司の広い肩に溶かされて~

「君が俺以外の男に守られるのを想像しただけで、無性に腹が立つんだ」
「それって、どういう……」
「毎朝の満員電車、君は俺になにも言わずに悲痛な顔で震えていた。だから、俺がそばにいてやりたいと思った。……まあ、俺自身も人に弱みを見せるのが苦手で似た者同士だから、気になるのかもしれないがな」

 オフィスでは見せない優しさと、目の前にある大好きな〝広い肩幅〟のフォルムに圧倒され、私は課長に視線を送り続けてしまう。

「……なんだ? なにをそんなに見ている」
「い、いえ。別に、なんでもないです」
「ウソだな。いつも俺の肩ばかり見ているだろう」
「それも気づいてたんですか?」

 恥ずかしすぎて今すぐ消えてしまいたくなった、そのときだった。
 再びガタンと音がして、機内の照明がもとに戻った。どうやら故障で止まっていたエレベーターが復旧したらしい。一階へと動き出した機体がわずかに揺れる。

「あっ」