「――おいっ」
唐突に頭の上で不機嫌そうな声がした。
見上げると、ムスッとした顔の森下くんが立っていた。
「初回のゲッツー、ガチでくっそムカつくんだけど。次はぜってーチャンスででっかいヤツ打ってやるからな。だから、ぜってー辞めんなよ!」
「え……」
「約束通り、謝罪も次回に持ち越しだからな。わかったな!」
「え、ちょっと待っ……」
言いたいことだけ言うと、わたしが最後まで言うのを待たずに、森下くんは自分のチームの仲間の元へと駆け足で戻っていってしまった。
だってわたし、遠藤くんが戻ってくるまでの臨時部員だよ?
『次回』なんてないのに。
「ご、ごめんね、わたしこの大会だけだよって言うタイミング、逃しちゃった。今度森下くんに会ったときに、ちゃんと言っとくから」
荷物を詰めこみながら、上本くんの方を見ないようにして言う。
だって、今自分がどんな顔をしているのか、全然わからないんだもん。
悔しくて、うれしくて、悲しくて、それで……。
「そのことなんだけど。一ノ瀬さえよければ、野球部続けてもらえない?」
「……え?」
突然の上本くんの申し出に、手を止め、上本くんの方を見る。
「三年の先輩が抜けると、浩輔が戻ってきても部員が足りなくなる。一ノ瀬が残ってくれたとしても、来年一年生が入るまでは、大会に出ようと思ったら合同チームじゃないと不可能になる。だけど、一人でも仲間は多いに越したことはないから」
「で、でも、わたしがいたって、全然戦力にはならないよね?」
唐突に頭の上で不機嫌そうな声がした。
見上げると、ムスッとした顔の森下くんが立っていた。
「初回のゲッツー、ガチでくっそムカつくんだけど。次はぜってーチャンスででっかいヤツ打ってやるからな。だから、ぜってー辞めんなよ!」
「え……」
「約束通り、謝罪も次回に持ち越しだからな。わかったな!」
「え、ちょっと待っ……」
言いたいことだけ言うと、わたしが最後まで言うのを待たずに、森下くんは自分のチームの仲間の元へと駆け足で戻っていってしまった。
だってわたし、遠藤くんが戻ってくるまでの臨時部員だよ?
『次回』なんてないのに。
「ご、ごめんね、わたしこの大会だけだよって言うタイミング、逃しちゃった。今度森下くんに会ったときに、ちゃんと言っとくから」
荷物を詰めこみながら、上本くんの方を見ないようにして言う。
だって、今自分がどんな顔をしているのか、全然わからないんだもん。
悔しくて、うれしくて、悲しくて、それで……。
「そのことなんだけど。一ノ瀬さえよければ、野球部続けてもらえない?」
「……え?」
突然の上本くんの申し出に、手を止め、上本くんの方を見る。
「三年の先輩が抜けると、浩輔が戻ってきても部員が足りなくなる。一ノ瀬が残ってくれたとしても、来年一年生が入るまでは、大会に出ようと思ったら合同チームじゃないと不可能になる。だけど、一人でも仲間は多いに越したことはないから」
「で、でも、わたしがいたって、全然戦力にはならないよね?」


