氷の王子を笑わせたいっ!

***


「かっ、かわいい~!!!!」


 次の日曜日。昼過ぎに、上本くんと近くのショッピングセンターで待ち合わせ。

 そして、入ってすぐのとこにある雑貨屋さんの店先に置かれた棚に、さっそく引き寄せられたわたし。


 なにこれ、うさカッパだって!

 新しいキャラクター⁉

 ウサギの長い耳とカッパのお皿の両方がついてるんだよ⁉

 こんなの、カワイイしかないんだけど。


「……そういうのが好きなんだ」

 静かな声がうしろでする。


「ご、ごめんね! 一人ではしゃいじゃって」

「別に。一ノ瀬が見たいものを見ればいいし」


 そう言われてハッとする。


 違う違う。わたしが楽しんでどうすんの。

 今日は上本くんの好きなものを知るために来たんだったよ。


「今日は上本くんが見たいとこに、とことん付き合うつもりで来たから! ほらっ、上本くんの見たいお店に行くよ!」


 そして五分後――。