恐怖探偵団と学校の七不思議

しかし、保育園を卒園する直前に麗奈は大泣きしていた。そして亮太に言ったのだ。

「麗奈、東京の学校を体のせいでお受験できなかったの!パパもママも悲しんでた!麗奈はダメな子なんだ!」

亮太は必死に「そんなことない」と否定した。しかし、どんな言葉も麗奈には届かなかった。

卒園し、小学校に入学してから麗奈は変わってしまった。笑顔がなくなり、勉強をするだけになってしまった。そんな彼女を半透明な麗奈そっくりの少女と、亮太は、心配しながら見ていた。

(麗奈……)

またあの笑顔が見たい。それが亮太の願いになっていく。

「いつか、君の笑顔が見れますように」

部屋の窓から見えた月に、亮太はそっと呟く。そして、亮太と麗奈は五年生に進級した。