恐怖探偵団と学校の七不思議

刹那、麗奈の体に透明な鎖が巻き付いたような感覚が走った。両親は遠く離れた東京で今日も忙しく働いている。しかし、麗奈に巻き付いた鎖をしっかりと掴んでレールを決めているのだ。

「ッ!」

目の前がぼやけていく。麗奈は蕾の手を振り払い、教室から走って逃げた。涙が頰を伝っていく。

(勉強さえしていればいいはずなのに……)

また咳が口から出ていく。麗奈はその場にしゃがみ込んだ。



吸入器で薬を体に入れた後、麗奈は家へと歩く。その途中にある空き家の前に、レンタカーが止まっているのが見えた。空き家の中から髪を派手に染め、派手な服装をした大学生らしき男女が数人出てくる。

「幽霊が出るってネットに書いてあったのに、結局何も出ねぇじゃん!あのサイトインチキすぎんだろ!」

「いや、まだ夕方だし。幽霊って夜に出るもんでしょ」

下品な笑い声が響く。麗奈は顔を顰めた。しかし、その顔色は徐々に真っ青になっていく。若者たちが出てきた後ろを、白い着物を着た髪の長い女性がゆっくりと近付いている。その肌は生きている者とは思えないほど、青白い。