神の愛

「・・・・・・寝てくれよ」

 一人虚しく、俺の声が広い家の中に響く。

 無情にも家族は全員、俺を残して仕事に行った。子育てなどしたことのない俺を残して出て行った。夜には戻ってくるからと優しくない言葉を残して出掛けていった姿を思い出すと頭にくる。

 春休み中の大学生一人に乳児を任せるな。

 腕の中で元気良く身体をくねらせ、手足をバダバタと動かし、暴れ回る赤ちゃんにチラリと目をやる。

 朝のミルクはやった。げっぷもさせた。

 何が望みだ。