生まれながら、吸血鬼ハンターになるのが決まっている人生だった。
父も母も、そのまた父母も吸血鬼ハンターだったわたしは、当然のように小学校に入る前から吸血鬼ハンターになる修行を受けた。
十歳の時、協会で試験を受けれる最低年数になったから試験を受けたら、無事合格。
普段は、家族と一緒に暮らし学校に通い、夜や休みの日に近場で吸血鬼や眷属と戦う。
時には、子供でありながらハンターという若い年齢が必要とされて、学校を休んで遠くの地の任務をこなす。
そんな生活が変わったのは、中学一年生の冬休みのこと。
人間と共生していた吸血鬼が暴れ始めたから退治をしてほしいという任務が、お父さんに来た。
休みの間、特に任務も無く暇だったわたしは、その任務に観光気分でついて行った。
そこで出会ったのが、焦燥感を抱えた、今にも壊れてしまいそうな少年──セシルだ。
最初は吸血鬼だって気がつかなかったから、彼が退治すべき存在だと気がついた時はとても驚いた。
そう。今でこそバディを組んでいるが、元々わたし達は敵。
退治する側とされる側だった。



