戦う二人〜吸血鬼ハンターと吸血鬼〜



だから、わたしは協会に、人に危害を加える可能性は低いと退治は見送られたものの、どうするか扱いに困っていたセシルを、バディとして、吸血鬼退治をしたいと頼み込んだ。

協会は協議の結果、監視という名目の任務を与えてくれて、セシルの側に居れるようになり、少量なら血をあげるのも許された。


「だけど、今はもうほっとけないんだ。どうしてもあなたが心配で、あなたを支えたいの」


白菊さんに向かってどこまでも突き進む、セシルから目が離せないのだ。
彼の助けになりたいと思ってしまうのだ。


「セシルは、わたしと一緒でも良いの? これしか手段は許されていないけど、そもそもハンター嫌いでしょ?」

「ハンターは確かに嫌いだよ」


やっぱり……。


「でも、俺は、お前に出会えて救われたんだ」


セシルのわたしを見る目はまっすぐだった。


「がむしゃらで、いつ退治されてもおかしくなって、白菊を探すことができなくなりそうだったけど、お前がバディになろうって言ってくれたおかげで、俺には白菊を探せる道が出来たんだ」


セシルがわたしを真っ直ぐ見る。


「お前のおかげで、俺には希望が見えたんだ。ありがとう、渚」


感謝されたくてバディになったわけじゃない。
でもその言葉はとても嬉しかった。


「どういたしまして。白菊さん、絶対見つけようね」

「ああ、取り戻す。これからも一緒に戦ってくれるか?」


差し出された手を取った。


「うん。もちろん」


その手を借りて立ち上がり、わたしたちは二人で歩いて行く。

まだまだ先は見えないし、これからも苦難は続いていくでしょう。

でも、絶対負けられない。白菊さんを取り戻すまで。

でも、絶対負けない。隣にあなたが居るんだから。