セシルを見ると、結構マジな顔で言っているから驚いた。
眷属とか面倒くさくていらないとか言ってたのに、どんな気持ちで言ってるんだ?
「飲まないよ。眷属になったら、あなたに血をあげられないじゃん。わたしは、どれだけ怪我をしたって、人間でいるよ」
「そうか」
包帯が巻き終わった所をセシルがすっと撫でた。
「何? やっぱり血呑みたかった?」
「別に、なんとなくだ」
手当も終わったので道具を片付けていると、突然セシルが謝る。
「悪かったな」
顔を上げると彼は、気まずそうにしていた。
「あの吸血鬼が眷属にさせるのが得意だって気づいたから、人間のお前と一緒より、俺一人で行くのがいいと思ったんだが、余計危ない目にあったろ」
ああ、気づいてたんだ。
だから、あんなに一人で行きたがってたんだ。
「べつに気にしないでいいよ。でも、わたしたちは一緒にいた方が強いし、今度からは一緒に行動しようね。それに、貴方が勝手な行動をするとわたしが協会での立場悪くなっちゃうから」
一応わたし、協会ではセシルの監視って名目になっているし。
付け足して告げた言葉にセシルは、気まずそうにする。
「お前、本当にいいのか、これからも俺なんかのバディでいて。期待されてる吸血鬼ハンターなんだろ?」
「いいの。わたし、セシルが白菊にで会えるまで、最後まで付き合うって決めているから」
「何で、そこまで……」
理解できないとセシルは呟く。
「最初は、ハンターとしての責任感だったよ。わたし達がもっとしっかりしていれば、白菊さんは攫われる事は無かった。セシルが苦しむことは無かったって」



