セシルが、拳を握った手を上にあげる。
まあ殴られるかと思ったのか、女吸血鬼は泣きそうな顔で必死に止める。
「ちょ、やだ、止めて! 言う、言うわよ!」
セシルが何もせずに手を下げると、彼女は話し始める。
「別にぃ、私だむてたいしたことは知らないわ。白菊っていう女が特別な血を持って居たらしいからその血族を探しに墓に行ったら、あんた達に邪魔された。邪魔されるのが嫌だから、まず人間の方から始末しようと思っていただけよ」
あけすけに話してくれるが、その内容にはがっかりだ。
「白菊を攫ったやつとは関係ないのか。くそっ、最悪だ」
「昼、学校に来たのは?」
「あぁ、あれは、吸血鬼居るみたいだから、ちょっかいかけようかなって」
特に意味はないんだ。
あっても嫌だけど、ただ苦労させられただけか。
「ふーん。一応はわかったね。でもまぁ、ウソついている可能性も有るし、後はプロに頼もうか」
スマホで、教会と連絡を取る。
元々、協力者さんの元に来てもらうようにお願いしてたし、こっちにもすぐに来てくれるでしょ。
「プロってなんだ?」
セシルが不思議そうにする。
「自白させるプロ」
教会の中にはそういった事を得意としている人もいるのだ。
「自白!? わたし、痛いのは嫌よ」
女吸血鬼が、涙目でぶんぶんと首を横に振る。
「素直に話してくれれば大丈夫だよ」
連絡をしたら、数分もせずに教会の人が来てくれた。
そういえば、協力者さんの家を出てすぐに悲鳴を聞いたもんな。そりゃすぐに来るか。
協会の人を見て、セシルはわたしの後ろに隠れた。
やっぱり、吸血鬼ハンターは嫌らいなのかな。
「それじゃあ、お願いします」
「そちらもすぐに報告書の提出を。何か分かったことがあったらすぐに連絡します」
吸血鬼も眷属達も、協会の人が連れて行ってくれた。
これで、眷属達も人間に戻れるだろうし、もっと詳しい話を聞き出してくれるだろう。



