戦う二人〜吸血鬼ハンターと吸血鬼〜



力が強い眷属が攻撃してくるので、避ける。
投げ飛ばしたからか、さっきよりはふらふらしているから避けやすいけど、当たったら不味い。

攻撃を避けながら、持っているの刀の先の方に、腕から流れていた血を付ける。

上手く出来るかな。
後ろに回れるのが一番いいんだけど……固まっちゃう前に、当たらない様に。

まず縦に刀を振うと、血が綺麗に縦一直線に眷属の体についた。

うん、なかなかの出来。

また攻撃を避けながら、自分の血を刀につける。


「セシル」


呼ぶと、彼は戦ったまま下がってきて、わたしと背中合わせで立った状態になる。


「狙いは?」

「ガッときたのをそのままの勢いでバッとして、机と同じように」

「了解した」


雑な説明だったが、分かってくれたみたいで助かる。


「じゃ、行くね」


わたしは一歩踏み出して力が強い眷属に近づくと、足で攻撃をする。

掴まれないように、向こうの攻撃が当たらないように。

本当は、相手を向こうの方へ追い詰めれたら良かったのだが、ぐいぐい来るタイプなので難しい。
でも、セシルがこっちの意図を察してか、丈夫な眷属相手にガンガンと行って、距離をとってくれている。