戦う二人〜吸血鬼ハンターと吸血鬼〜



吸血鬼達はわたし達が話している間に逃げてたけど、セシルがす吸血鬼の場所を辿ればすぐに追いついた。
ふらふらな女吸血鬼を支えながらだし、そもそも足が早くないしで、まだ公園の中に居たのだ。

わたし達が追いつくと、逃げるより倒す方が良いと判断したのか、力が強い眷属が殴りかかってくる。


「セシル。わたしが受けるから持ってて」


鞘に入ったままの刀を渡す。


「持っててって。これは……」


心配そうな顔をするけど、大丈夫。
確かにこいつは力が強いみたいだけど、元となった存在が戦い方を知らないから体の使い方が下手だ。隙がある。

向かって来た奴の腕を避け襟首を掴むと、投げた。

眷属は背中を打ったから、すぐには立ち上がらない。


「……俺いるか?」

「いる! 準備出来たらこいつ投げ飛ばして!」

「準備出来たらって」


戦えるのが残り一人になったからか、今度は頑丈な眷属が襲って来て、セシルが応戦する。

力はそこまで強くないのか、セシルは一発食らってしまっていたが立っている。


「あ、刀返して!」

「言われなくても邪魔だ!」


刀を投げられたので、キャッチして刀を鞘から抜く。

目の前の眷属が立ち上がっちゃう前に……と思っていたが、相手は立ち上がってしまう。

やば、わたしももう刀抜いちゃったんだけど。