わたしが様子を見に行くと、ダウンはしているものの息はしているし、大怪我もして無さそう。
今のうちに縛り上げて、注射を打っておく。
わたしがそんなことをしている間に、セシルは、力が強い眷属の攻撃を避けながら、未だにへたって動けていない女吸血鬼に向って攻撃しにいこうして、頑丈な眷属が盾となり、そこを力が強い眷属が攻撃しようとしてくるから、それを避けて女吸血鬼に殴りかかろうとして、頑丈な眷属が盾になる。
ってのを繰り返していた。
「ちっ」
煮え切らない状態にセシルは、自分の手の甲を八重歯で傷つけた。彼の青い血が流れ手が染まっていく。
「駄目! それは絶対に使っちゃ駄目!」
わたしは慌てて彼に近づく。
眷属となった人間相手に吸血鬼の血を使ったら、相手は死んでしまう。
そしたら、セシルが退治される対象になってしまう。
いくら白菊さんの為とはいえ、そんなのは駄目だ!
力尽くで、セシルを止める。
「大丈夫だ! 上手くやる!」
「危険を冒すようなことはしないで!」
行動を止めるなんて仲間割れのような事をしていれば、力の強い眷属が殴りにくるから、
「ちっ」
セシルはわたしを抱きかかえたまま羽を出して飛んだ。



