戦う二人〜吸血鬼ハンターと吸血鬼〜




「セシル!」


眷属化しているとはいえ、人間を切りつけるわけにはいかない。

刀を鞘にしまい、鞘ごと殴りかかる。
最初からこの様な仕様は想定されていているから、鞘はとても頑丈なのだ。

セシルを掴んでいたやつを殴ろうとしたが、別の眷属が体で受ける。

こいつ……固い!
いくら、眷属とは言え結構本気の殴打。それをびくともしないなんて。

セシルを捕まえていた眷属は、セシルを捕まえていない方の手でセシルを殴り、セシルが吹っ飛ぶ。

やっぱり、アイツは力が強そう。

一人は力が強く、もう一人は丈夫。
じゃあ、三人目の眷属は……早い!

気がついた時には、わたしの横に眷属がいて殴られていた。

そこまで力は強くないが、多少は痛い。刀で殴打しかえそうとしたが、もう居なくなっている。


「ほんと早いな!」


と、思ったら、スピードの速かった眷属が殴られている。

セシルだ。
セシルが、吹っ飛ばされた後、すぐに飛んで来ていた。スピード自慢の眷属も流石に吸血鬼の速度には勝てなかったんだ。

セシルはさっき掴まれた手首の所は赤くなっているが、そんなの関係無いというように拳を握っていた。

だいぶ本気だったのか、眷属は殴り飛ばされ一発でダウンしている。

あれ、大丈夫?