別れてくれない?浮気性彼氏くん。

「図星かー」


なななっ、何言ってるのこの人!?


自意識過剰!?


「ところで君名前は?」


「い、言いません」


「えー」


「そんなチャラい人に名前教えたくないですもん!プライベートの侵害です!」


「俺チャラい?」


「はい!」


「ふーん?」


そう言って、ニヤッと笑った先輩。


望央みたい…


「俺、氷室(ひむろ) 榛希(はるき)。」


「そうなんですねー。へー」


どうだ!吾輩、星埜 乃慧の棒読み攻撃は!


「今の返事、より一層欲しくなった」


「へっ…」


どうやら逆効果だったようだ。


先輩の人差し指が私の唇に触れる………


「やぁ………っ」


ピクッと腰のあたりが跳ねて、声が我慢できない。


出ちゃった……特殊体質……


しかも先輩の前で!


「何その声。初めて聞いたかも」


「うるさい………ですっ」


「…ま、絶対ここにキスするから。覚悟しといて……って、あー」


恥ずかしさに負けて、ダッシュで場を去った私。


「ふーん、2年A組星埜 乃慧ちゃんね」


そう先輩が呟いているとも知らずに―――。