別れてくれない?浮気性彼氏くん。

「乃慧、今日一緒に帰れないわ。わりー」


「分かった」


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―――


私の名前は、星埜(ほしの) 乃慧(のえ)


容姿、普通またはそれ以下。


頭脳、普通またはそれ以下。


運動神経、普通以下すぎる。


なのに、名前が綺麗すぎて、からかわれたことだってある。


けれど、私は、こんな名前が唯一の取り柄で。


『星埜乃慧』。


その名前は、大好きだ。


でも、1つ、みんなと違うところがある。


これは去年に(さかのぼ)る……


ある初夏の日だった。


『乃慧乃慧乃慧〜!ツンッ』


後々紹介されるであろう親友(女子)が、私を呼ぶために、ポニーテールにしていたため剥き出しになっていたうなじを軽く突いた。


『ひゃっ!?きゅ、急に何、する……の……』


『乃慧―――!』


力が抜けて、ヘナっと床にへたり込んだ私。


『今の声なになになになになに!?』


ナニコレ拷問?


こっちが知りたいくらいなのに…


『ほれ』


『んっ……』


『キャーーーーーッ!!!最高だよ乃慧!』


この出来事がきっかけで、私は、自分が………





人より異常に敏感だと気がついたのだ―――。
※身体的に



*  *  *



――キーンコーンカーンコーン……


このチャイムを待っていた人は、絶対多い。


今のチャイムは、6限目終了の合図。


先生は、HRで話をするのは稀だから、他のクラスが話している間にのんびり帰ることができる。


申し訳なさは少しくらいあるけど、嬉しいのに変わりはない。