色々と謎を残したままのパーティーに参加したあの日から、一週間以上が経過した。
黒瀬くんはこれまでと変わることなく、仕事がない日は私の職場近くまでふらっと迎えにきてくれることもあるし、私も週に何回かバーに顔を出しては、黒瀬くんととりとめのない雑談を繰り広げていた。
今日も仕事を終えて、合コンに参加するのだという三奈と会社前で別れ、私は一人でバーに足を運んでいた。
黒瀬くんが作ってくれた甘いカクテルを飲みながら、仕事の話や最近観たテレビ番組の話なんかをしていれば、ちょうど話題が途切れたタイミングで、黒瀬くんが腰を屈めて私に視線を合わせる。
「ねぇ百合子さん。今月の二十四日の予定って、まだ空いてる?」
「うん。空いてる、けど」
「それじゃあ、俺とデートしてくれない?」
「……うん、いいよ」
了承すれば、何故か黒瀬くんはキョトンとした顔で瞳を瞬く。



