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目が覚めたのは、見知らぬ部屋の、大きなダブルベッドの上だった。
頭を振り、まだふわふわとする意識を覚醒させて、辺りを見渡す。
部屋はヨーロピアンクラシックなインテリアで統一されていて、ベッド脇にある大きな窓からは、美しい夜景が一望できる。
まるで高級ホテルを彷彿とさせるような内装だ。
状況が把握できずにぼうっとしていれば、しんとした室内にインターホンが鳴り響く。
ビクリと肩を持ち上げながら恐る恐るベッドを出て、出入り口付近に備え付けられているモニターを確認すれば、そこにはホテルマンらしき格好をした綺麗な女性が一人立っていた。
「失礼いたします。香月様ですね。佐藤様から、香月様のお世話をするよう仰せつかっております」
「えっと、あの……此処はどこなんでしょうか……?」
「此処は都内にありますロイヤルウェスティンホテルでございます」
女性を部屋に通して話を聞けば、私の予想通り、此処はホテルの一室で間違いないようだ。
ホテルには詳しくないから断定はできないけど、きっと物凄くお高いところのはずだ。
何故そんな高級ホテルの一室に寝かされていたのかも分からないというのに、お姉さんは「それでは、香月様のお支度を手伝わせていただきますね」と、更に訳が分からなくなるようなことを口にする。



