「まぁ、もし守れなかったら、そうね……百合子ちゃんには、暫く私の奴隷にでもなってもらおうかしら」
「え!? ど、奴隷ですか……?」
「何してもらいましょう。まずは買い物の荷物持ちになってもらって、マッサージもしてもらいましょうか。それから、銀座のミシュランのお寿司も気になってたから連れて行ってもらって、スイーツビュッフェも行きたいわねぇ」
「美代に付きっ切りになるのは想像以上に大変だからね。百合子ちゃん、がんば!」
傍観に徹していた萌黄さんが、小声で耳打ちしてくる。
「守れなかったらの話よ。それが嫌なら……約束を守れるように、せいぜい頑張りなさい」
小さく舌を出して笑った美代さんは、手を振って送り出してくれる。
「……はい。行ってきますね」
私は、心配してくれた美代さんの優しさに勇気をもらって、皇さんと一緒に店を出た。



