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「百合子、おかえりさない。……あら、貴方が百合子の彼氏くん?」
「はい、黒瀬椿といいます。百合子さんとお付き合いさせて頂いています。これ、つまらないものですが……良かったら食べてください」
「あらあら、ご丁寧にまぁ。ありがとうね」
東京駅で買ったお土産の入った紙袋を手渡した椿くんは、ニコニコと愛想のいい笑みを浮かべている。
それを受け取ったお母さんは、ザ・好青年な雰囲気を纏っている椿くんを見て、ほうっと感心したような表情をしながらお礼を言う。
「ちょっと百合子ってば、どこでこんな素敵な子と出会ったのよ! あんなイケメンを捕まえてくるなんて、百合子ってばやるじゃない!」
家に上がれば、お母さんに小声で耳打ちされる。私が想像していた通りの反応だ。



