逃げられるものならお好きにどうぞ。



「それじゃあ、私も何かプレゼントしてあげるわよ」

「え? そんな……いいですよ。美代さんには普段から良くしてもらってますし、今の話も、別にプレゼントが貰いたくて話したわけじゃ……」

「そんなこと分かってるわよ。ただ、私がプレゼントしてあげたいって思っただけ。……友達の誕生日を祝いたいって思うのは、普通のことでしょ?」



ツンと唇を尖らせた美代さんは、照れくさそうに視線を斜め下に落とす。



「……美代さん、ありがとうございます!」



美代さんの気持ちが伝わってきて、顔がほころぶ。

だらしなく緩んだ表情のままお礼を言えば、目が合った美代さんは、また呆れ顔になって笑った。