「百合子先輩に、こんなにカッコイイ彼氏さんがいたなんて……! あの、すっごくお似合いだと思います!」
「あはは、そうだよね。俺たちすっごくお似合いなんだ」
「はい! それでは邪魔しちゃ悪いですし、私はここで失礼しますね! あ、百合子先輩! 良ければ今度、ぜひお話聞かせてくださいね!」
私が口を挟む隙もなく、椿くんと佐々木ちゃんの二人で会話は終了し、そのまま佐々木ちゃんは一人で駅の方に駆けていってしまった。
「あの子、俺と百合子さんが宇宙一お似合いだって瞬時に見抜くなんて、中々見る目があると思うよ」
「……うん、そうだね」
突っ込むと余計話がおかしな方向にいきそうなので、大人しく頷き返しておく。
「それじゃあ夕食までまだ時間もあるし、デートでもしよっか」
椿くんが手を差し出してくる。その手を掴めば、指を絡めて繋がれる。



