「あいつだって、人のモノになった女なんて、飽きて捨ててくれますよ。あの人が、そういうタイプの男だって言ってました。そうしたら、俺が香月先輩のことを大事にします。俺、入社した時からずっと、貴女のことが好きだったんです。……幸せにしてみせますから」
日中電話を終えた時、何かに迷うような瞳をしていた男の姿は、もう此処にはない。
うっそりと目を細めた林は、ベッドに横たわっている百合子に馬乗りになる。
血色のいいなめらかな頬をするりと撫でて、その柔い唇にキスするため、顔を近づけようとした。
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