「皆さんお疲れ様です。というか美代さん……顔が真っ赤じゃないですか。相当飲みましたね?」
「な~によぉ、私はねぇ、まだまだいけるんらから!」
その場で立ち上がった美代さんは、赤ワインが注がれたグラスを掲げながら上機嫌で笑っている。だけどその身体は、危なっかしくふらついている。
慌てて肩に手をおいてその身体を支えながら、美代さんをそっと座らせて、空いている前の席にお邪魔させてもらうことにする。
「皇さん、ついさっき合流したばかりなんだよ。拓斗がこっそり呼んだみたいなんだけど……それでこうなったみたいだね」と、椿くんが耳打ちしてくる。
――なるほど。どうやら、皇さんの登場に緊張して、つい飲み過ぎてしまったようだ。
相変わらずの乙女全開な美代さんの可愛らしさにほっこりしながら、何か飲み物を持ってくると言ってくれた椿くんに、レモンサワーをお願いする。



