心配だからと最寄りの嵐山駅まで送ってくれた美代さんたち三人は、夕方になったら、再びこちらまで迎えに来てくれることになっている。
黒瀬くんはそこまで心配しなくてもいいとぼやいていたけど、そこは美代さんが引かなかった。
「アンタの怪我が悪化して倒れでもしたら、百合子ちゃんが一人で対処しなきゃならないのよ? 無理に決まってるでしょ! いい? 直ぐに駆けつけられる距離にはいるから、何かあったら直ぐに連絡しなさい!」とのことだ。
不貞腐れた顔をする黒瀬くんの髪をぐしゃぐしゃにかき回していた美代さんは、何だか心配性のお姉さんみたいに見えて、少しほっこりしてしまった。



