「……此処が外じゃなかったら、百合子さんのこと、押し倒してたかも」
「……な、何でそうなるの!?」
「百合子さんが可愛い顔して、俺の理性を吹っ飛ばすようなこと言うのが悪い」
――私はただ、素直な気持ちを伝えただけなのに……これ、私が悪いの?
あからさまなジトリとしたまなざしを向けられて、たじろいでしまいそうになる。
「それに、昨日は結局、お預けくらっちゃったからさ。――今晩は、お邪魔虫が入ってこれないように、しっかり対策しておかないとね」
最後に何だか不穏な一言が聞こえた気もしたけど……それは聞こえなかった振りをして、黒い笑みを浮かべて立ち止まっている黒瀬くんの手を引っ張る。



