目に留まったお店で緑色の濃い濃厚な抹茶のソフトクリームを食べたり、雰囲気の良い小さな雑貨屋さんで美代さんとお揃いの和雑貨を買ったりした。
それに対抗した黒瀬くんがお揃いのストラップをプレゼントしてくれたら、まさかの萌黄さんも色違いのものをこっそり三つ買っていたみたいで、五人皆でお揃いになってしまったり。
――ちりめん細工の小さな花が付いたストラップは、シンプルだけどとても可愛らしいものだ。
美代さんは皇さんとお揃いのストラップを身に付けられて嬉しそうにしていたけど、黒瀬くんだけは不機嫌そうに萌黄さんに突っかかっていた。
そんな萌黄さんは、何故か私にばかり助けを求めてくるものだから、黒瀬くんがますます不機嫌になってしまったり――今思えば、多分萌黄さんは、黒瀬くんの反応を見て面白がっていたのかもしれない。
そんな風に五人で賑やかに京都をぶらつきながら観光を楽しみ、旅館に戻って来た時には、時刻は十八時を少し過ぎたところだった。



