「正直俺は、今すぐにでも百合子さんの中にブチ込んでやりたいって思ってるよ」
「……。……は、はあ!? ば、バカしゃないの!?」
――今、黒瀬くんは何と言ったんでしょうか。
幻聴かと思ったけど、私を見下ろすそのまなざしは、誤魔化しも通用しないほどの濃い情欲に濡れている。
瞬時に、今の言葉が聞き間違いなんかではないことを悟ってしまった。
「く、黒瀬くん。ちょ、ちょっと、お、落ち着いて……」
「今までは、百合子さんに嫌われたくないから我慢してたけど……俺、前にも言ったよね? めちゃくちゃ重いと思うって。百合子さんのこと大切にしたいけど、同じくらい、俺の手でドロドロに甘やかしてめちゃくちゃにして、俺なしじゃ生きていけないようにしたい。……俺さ、百合子さんの全部が欲しいんだよ」
「……」
こんなにも恐ろしい口説き文句があっただなんて。
聞くに堪えず耳を塞ごうとするが、両手首は黒瀬くんに拘束されたままのため、それは敵わない。
黒瀬くんは依然として、感情の読めない瞳で私を見下ろしている。



