翡翠の一輪花と、若頭【完】




やがて、髪を弄っていた葵の手がゆっくりと項(うなじ)へと滑り落ちる。



「────っ」


そのまま引き寄せられるようにして、彼の顔が私の首元へと深く埋められ────





「………ふぁ……っ…」


ピクッと、思わず体が反応した。

初めて知る甘い刺激に、身体中にピリピリと熱い電流が走ったかのように、肌のすべての感覚が跳ね上がる。



な、に、これ…………

(こんなの、知らない………)





「……っ、ふ、……あ、おい………」


自分のものとは思えないほど熱く、トロトロに甘えた声が、私の唇から零れ落ちる。


その声を聞いた瞬間、葵はゴクッと息を呑み、私の首筋に柔らかい唇を強く押し当てた。



「…………煽んな」

「え、………?」


想像していたより何倍も低く掠れた、余裕のない声に思わずパッと顔を上げる。