お地蔵さんのお話かな、、、もしかしたら君の近くのお地蔵さんも喋ったりするのかもね、、
第五話 臼地蔵
僕の住む地域では昔からお地蔵さんが一人ポツンと祀られていた。
おじいちゃんに聞くとこのお地蔵さんはただのお地蔵さんではないという。悪いことをするものには天罰を下すお地蔵さんだそうな、、
こんな言い伝えがあった。昔悪人が村を荒らしては強盗や殺人を犯していたらしい。そんな時に通りすがりの年老いた僧侶が悪人を退治して取っ捕まえたそうだ。悪人を懲らしめるために、石の上に正座させ、悪人の頭の上に石臼を担がせる罰を与えたらしい。昔の石臼は60キロほどあり、三日間も担がせる罰を受けた悪人はそのうち潰れて死んだそうだ。そして、年老いた僧侶は村を守るために地蔵を残していった一言言い残した。「いざとなったら、このお地蔵様が皆さんを守ってくださる。だから大切に大切に手入れをするがよい。」
それから村の人たちは欠かさず手入れをし今ではそれが村の伝統になりつつある。そこで村の人たちはその地蔵を臼地蔵と呼ぶようになった。この話も僕のおじいちゃんのおじいちゃんの時代だから随分も前のことだろう。
そんなある日村で強姦事件が多発した。
村の若い子を狙った悪質な犯行だ。僕にも同じほどの妹がいる。僕が小さい頃に両親を結核で亡くしてから、妹と二人きりで生活をしていた。生活をするには僕が生計を立てるしかなかったのだ。ちょっと前まで頼り切っていた大好きなおじいちゃんも数年前に亡くなった。僕は学校を辞め、出稼ぎに行くようになった。そして、僕はそれからいつも妹には「用心するんだよ。行ってくるからね。」と声をかけて出かけるようにしていた。そんな僕はいつも安全祈願のために欠かさず臼地蔵に向かって拝む。「どうか、今日も無事で1日が終えられますように見守りください。」と、そして僕はいつものように朝早くから家を出た。何も変わらない、いつもと変わらぬ朝だった。
畑仕事を終えて家に帰ると衝撃の光景が広がっていた。
そこには惨殺された妹の姿が横たわっていた。家の床はびっしりと血の海と化していた。信じられなかった。よく見ると暴行の後や強姦の後が妹の体に見受けれた。僕の口の中はじんわりと血が滲んだ。
急いで交番に行き、警察の人に事情を話し、犯人を捕まえるための大捜索が始まった。今まではただの強姦事件だったので、こんな過疎地域の警察数名ではなかなか犯人を捕まえることができなかったのだ。しかし犯人の特徴は一つだけあった。腕にヤモリの刺青があるらしい。これだけが手がかりだった。
すると隣の家の大五郎さんが交番に駆け込んだきた。
「いたべ!やつが畑の大根盗んで走っていたんだべ!間違いねぇヤモリの刺青だぁ!」
警察は急いで畑の方へ向かって走っていった。すると男のが走り去る姿が遠くながら見えるがわかった。やつに違いない。
やつは村の唯一の出入り口である隧道の方へ向かって走っていた。
ここさへ抜ければなかなか捜索は困難である。警察も全速力で追い、後少しのところまで追いついた。そして犯人と警察は隧道の中へと入っていった。
僕はここ抜けられたら終わりだと思った。「お願い、、どうか、どうか、」心の底から願った。
後々話を聞くと警察は隧道の中までは犯人の姿が見えていたらしい。男が隧道を出た瞬間逆光で目が遮られたかと思うと、途中で「ズドーン」と音をが響き地面が揺れたためびっくりして腰を抜かしてしまったらしい。隧道を出るともうすでに男の姿はなかった。隧道の入り口にあったのはいつものあの臼地蔵だけだったという。多分逃げられたのだ。
それからというもの僕は孤独になった。けど相変わらず臼地蔵の手入れだけは欠かさない。事件の次の日も朝から手入れを少しした後、出稼ぎに僕は出かけた。
僕は歩いている時にふと思い返した。今日はやけに臼地蔵の下の部分が汚れていた気がする。誰か汚したのだろうか、、、まぁ手入れすればいいっか、僕はまた歩き出した。
その頃、郵便の配達員が隧道の入り口に差し掛かろうとしていた。異変に気づいた配達員がバイクを止める。「何だこれ、」ヤモリの刺青の手が臼地蔵に押しつぶされ、血が滴っていた。
毎日徳を積むって大事だよねぇ、、みんなも地域のお地蔵様は大切にしているかな??悪いことはしちゃダメだよね、、
一方街では近くの野良犬が地蔵様に供えられている饅頭を加えどこかへ行ってしまった、、、
第五話 臼地蔵 〜完〜
第五話 臼地蔵
僕の住む地域では昔からお地蔵さんが一人ポツンと祀られていた。
おじいちゃんに聞くとこのお地蔵さんはただのお地蔵さんではないという。悪いことをするものには天罰を下すお地蔵さんだそうな、、
こんな言い伝えがあった。昔悪人が村を荒らしては強盗や殺人を犯していたらしい。そんな時に通りすがりの年老いた僧侶が悪人を退治して取っ捕まえたそうだ。悪人を懲らしめるために、石の上に正座させ、悪人の頭の上に石臼を担がせる罰を与えたらしい。昔の石臼は60キロほどあり、三日間も担がせる罰を受けた悪人はそのうち潰れて死んだそうだ。そして、年老いた僧侶は村を守るために地蔵を残していった一言言い残した。「いざとなったら、このお地蔵様が皆さんを守ってくださる。だから大切に大切に手入れをするがよい。」
それから村の人たちは欠かさず手入れをし今ではそれが村の伝統になりつつある。そこで村の人たちはその地蔵を臼地蔵と呼ぶようになった。この話も僕のおじいちゃんのおじいちゃんの時代だから随分も前のことだろう。
そんなある日村で強姦事件が多発した。
村の若い子を狙った悪質な犯行だ。僕にも同じほどの妹がいる。僕が小さい頃に両親を結核で亡くしてから、妹と二人きりで生活をしていた。生活をするには僕が生計を立てるしかなかったのだ。ちょっと前まで頼り切っていた大好きなおじいちゃんも数年前に亡くなった。僕は学校を辞め、出稼ぎに行くようになった。そして、僕はそれからいつも妹には「用心するんだよ。行ってくるからね。」と声をかけて出かけるようにしていた。そんな僕はいつも安全祈願のために欠かさず臼地蔵に向かって拝む。「どうか、今日も無事で1日が終えられますように見守りください。」と、そして僕はいつものように朝早くから家を出た。何も変わらない、いつもと変わらぬ朝だった。
畑仕事を終えて家に帰ると衝撃の光景が広がっていた。
そこには惨殺された妹の姿が横たわっていた。家の床はびっしりと血の海と化していた。信じられなかった。よく見ると暴行の後や強姦の後が妹の体に見受けれた。僕の口の中はじんわりと血が滲んだ。
急いで交番に行き、警察の人に事情を話し、犯人を捕まえるための大捜索が始まった。今まではただの強姦事件だったので、こんな過疎地域の警察数名ではなかなか犯人を捕まえることができなかったのだ。しかし犯人の特徴は一つだけあった。腕にヤモリの刺青があるらしい。これだけが手がかりだった。
すると隣の家の大五郎さんが交番に駆け込んだきた。
「いたべ!やつが畑の大根盗んで走っていたんだべ!間違いねぇヤモリの刺青だぁ!」
警察は急いで畑の方へ向かって走っていった。すると男のが走り去る姿が遠くながら見えるがわかった。やつに違いない。
やつは村の唯一の出入り口である隧道の方へ向かって走っていた。
ここさへ抜ければなかなか捜索は困難である。警察も全速力で追い、後少しのところまで追いついた。そして犯人と警察は隧道の中へと入っていった。
僕はここ抜けられたら終わりだと思った。「お願い、、どうか、どうか、」心の底から願った。
後々話を聞くと警察は隧道の中までは犯人の姿が見えていたらしい。男が隧道を出た瞬間逆光で目が遮られたかと思うと、途中で「ズドーン」と音をが響き地面が揺れたためびっくりして腰を抜かしてしまったらしい。隧道を出るともうすでに男の姿はなかった。隧道の入り口にあったのはいつものあの臼地蔵だけだったという。多分逃げられたのだ。
それからというもの僕は孤独になった。けど相変わらず臼地蔵の手入れだけは欠かさない。事件の次の日も朝から手入れを少しした後、出稼ぎに僕は出かけた。
僕は歩いている時にふと思い返した。今日はやけに臼地蔵の下の部分が汚れていた気がする。誰か汚したのだろうか、、、まぁ手入れすればいいっか、僕はまた歩き出した。
その頃、郵便の配達員が隧道の入り口に差し掛かろうとしていた。異変に気づいた配達員がバイクを止める。「何だこれ、」ヤモリの刺青の手が臼地蔵に押しつぶされ、血が滴っていた。
毎日徳を積むって大事だよねぇ、、みんなも地域のお地蔵様は大切にしているかな??悪いことはしちゃダメだよね、、
一方街では近くの野良犬が地蔵様に供えられている饅頭を加えどこかへ行ってしまった、、、
第五話 臼地蔵 〜完〜


